ピル処方
当院では、低用量ピル、中用量ピル(月経移動)、アフターピル(緊急避妊ピル)の処方を行っています。
ピルについて
ピルを服用することにより、血中の卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)の量をコントロールして月経の予定日を変えたり、月経痛、過多月経などを軽くできます。
含まれるホルモンの量によってピルはいくつかの種類に分けられます。
月経の予定日を変える(月経移動)ためには、中用量ピルを用います。
低用量ピル(OC/LEP)
低用量ピル(OC/LEP)には、卵胞の発育を抑え、受精卵の子宮内膜への着床を抑えて妊娠しにくくする働きがあります。
また低用量ピルは子宮内膜の発育を抑えるので、月経痛や月経量を減らす作用があります。
その他にPMS(月経前症候群)の改善、ニキビを抑える作用もあります。
月経痛がひどく、日常生活に支障をきたしている場合(これを「月経困難症」といいます)は、保険適用の低用量ピルがあります。
低用量ピルの効果
- 避妊効果(どんな避妊法も100%の効果はありません。)
- 月経痛の緩和
- 月経周期の安定化
- 子宮内膜症、子宮体がん、卵巣がん、大腸がんの予防
- ニキビなど肌状態の改善
当院では、数多くのピルを取り揃えております。
お気軽にご相談ください。わかりやすくご説明します。
※過多月経・月経困難症の治療として「子宮内リング(レボノルゲストレル放出子宮内システム)」も有効です。
詳しくはこちらをご覧ください。
費用
ラベルフィーユ | 2,450円(税込) |
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ファボワール | 2,450円(税込) |
中用量ピル
当院では、月経移動をご希望される方に中用量ピルの処方を行っています。中用量ピルには卵胞ホルモン、黄体ホルモンが含まれていて、ホルモン量が「低用量ピル(OC)」より多くなっています。
費用
診察代 | 3,300円(税込) |
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プラノバール(10日分) | 3,300円(税込) |
ピルの副作用
一般に、内服開始後の約1ヶ月(長い方は3ヶ月)くらいまで、頭痛や倦怠感、軽い吐き気が現れたり、軽度の不正性器出血が見られたりしますが、ほとんど場合これらの副作用に危険はなく、次第にこれらの症状はなくなっていきます。
長期に渡ってこれらの症状が改善しない場合にはお気軽にご相談ください。
注意しなくてはならないのは、血栓症のリスクですが、血液検査や受診時の丁寧な問診などにより、当院では慎重な処方をいたしますのでご安心ください。
万が一、以下のような症状が現れた場合にはお電話(03-5534-9700)ください。
- 強い腹痛
- 急激な胸痛や息切れ
- 強い頭痛
- 目のかすみ、物が二重に見える
- 片足だけに起こるむくみや痛み
- ろれつが回らない
- 身体の片側だけの痛みや脱力感 など
処方の受け方
初診時および3~6ヶ月ごとに医師の診察をさせて頂きます。
気になることがあれば、ぜひご相談ください。
※保険適用のピル処方には、毎回医師の診察が必要になります。
【以下の持病・状況にある方は、ピルの処方をお断りしています】
- 血栓性素因
- 血栓性静脈炎
- 肺塞栓症
- 脳血管障害
- 冠動脈疾患
- 乳がんの既住
- 重篤な肝機能障害
- 手術前4週間、術後2週間
- 分娩後6週間未満
緊急避妊ピル(アフターピル)
アフターピルは万一、避妊を失敗した時のための緊急用ピルです。
女性が"やむを得ず"避妊に失敗した際に、アフターピルを服用します。
アフターピルは性行為後72時間以内に服用を開始してください。
お急ぎの方はお電話(03-5534-9700)ください。
その作用機序は受精卵が子宮内膜へ着床しにくくしたり、排卵前であれば排卵を遅らせるなどして、妊娠を回避すると考えられています。
しかし、妊娠を100%回避できるわけではありません。
主な副作用として、吐き気、腹痛、頭痛、眠気、倦怠感ができることがありますが、いずれも1日程度で治まります。
また緊急避妊ピルを内服後も、その後の性行為で妊娠する可能性がありますので、次の月経まではコンドームを併用するなどして避妊をすることが重要です。
緊急避妊ピル内服を希望される際には、医師から十分な説明を受けてから内服してください。
項目 | 費用 |
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レボノルゲストレル錠 | 6,600円(税込) |
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