原則は無理をしないこと
妊娠がわかってから(妊娠初期)の過ごし方の原則は「無理をしないこと」です。
妊娠初期によくある症状の代表は悪阻(つわり)ですが、人により個人差があります。
(詳しいことは、『つわり・悪阻について』をご参照ください)
その他にも様々な変化があります
その他に、匂いに敏感になったり、食べ物の好みが変わったりします。
人によっては氷をガリガリと噛みたくなる、という妊婦さんもいるぐらいです。
さらに、眠気やイライラなどもみられたりします。
特に眠気については、十分睡眠時間をとっているのにも関わらず、妊娠を継続するためのホルモンであるプロゲステロンが主に眠気を引き起こすとも言われています。
また、プロゲステロンの影響で妊娠初期から便秘になる妊婦さんもいます。
妊娠初期の性器出血
また、妊娠初期には性器出血が認められることがあります。
月経2日目よりも少ない出血量でなければ自宅で経過をみても良いと思います。
一方で、初めての妊娠だと妊娠生活1日1日が全て初めての経験ばかりだと思いますし、不安になることもありますから、いつでもかかりつけの産婦人科医に相談するようにしましょう。
切迫流産
さらに切迫流産についても知識として頭の片隅に入れておいてもらえればと思います。
赤ちゃんが流産する一歩手前である状態を「切迫流産」と言います。
「流産」は妊娠の継続ができませんが、「切迫流産」は妊娠の継続ができる可能性があります。
妊娠12週までの切迫流産に対して流産予防に有効な薬剤はないといわれています。
子宮の中に血液のかたまり(絨毛膜下血腫)がある切迫流産では安静が有効との報告もありますので、かかりつけの産婦人科の先生から具体的なアドバイスをもらうと良いでしょう。
作成日:2022/08/28